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雨水

雨水

こんにちは、青森放送局 気象キャスターの阿見です。

二十四節気の「雨水」を過ぎました。「降るものが雪から雨へと変わるころ」と言われますが・・・青森市は、もうひと雪ありそうです。

急速に発達した低気圧による雪や風で枝も一本だけ直角に折れしまったようです。

冬のこの時期、例えるなら真っ白な立方体に閉じ込められて方向感覚を失ってしまうな猛吹雪が度々起きます。

さて積雪の状況を見ますと、日本海側では山沿いを中心に2メートルを超えている地点が多く、山間部は3メートルを超えているようです。(2月18日正午現在 引用:気象庁HPより)

今シーズン、寒気の影響を受けやすかった北陸や中国地方では平年の2倍以上になっているところが多く、富山県氷見市で平年の6.4倍、島根県松江市で5倍となりました。(2月18日正午現在) 西日本では路面凍結による玉突き事故も発生しています。

十分に車間距離をとるなど、お出かけの際はご注意ください。

また1か月予報によると全国的に平年と比べて暖かくなる可能性が高い見込みです。警戒が必要になるのが「雪崩」です。

気温が高くなる春先は規模の大きい雪崩が発生しやすくなります。

気温が高く、雨が降った後は特に、斜面全体の雪が崩れることがあります。

滑落スピードは一般道路を走る自動車並みですが、地面を大きくえぐったり、住家を全壊させたりと被害が甚大なものになりやすいです。

背の低い木・笹や草に覆われた斜面は積雪と地面の間に働く摩擦が小さく、雪崩の被害が大きくなりやすいです。

急な斜面や山には不用意に立ち入らないことが大切ですが、暖かくなっても常に最悪の事態を想定した心構えをしましょう。

 

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