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熱中症警戒アラート

熱中症警戒アラート

こんにちは。 気象予報士の阿見武寛です。

マスク着用が求められ、生活様式が一変した社会となりました。

マスクは長く使いまわすと、通気性が悪くなります。

こまめに新しく替えることも熱中症を予防する上で必要なスタンスとなります。

現在、猛暑の原因となるラニーニャ現象は終息していますが、予測が不確実な状況です。

今後、ラニーニャ現象の発生・熱帯インド洋の動向も気になる所ですが、最新の3か月予報によりますと9月にかけて北海道から東海にかけて平均気温は高くなる確率が50%の予測です。

ことしは上空を流れる偏西風が平年に比べて北を流れる見通しです。

そうなりますとチベット高原付近で高気圧の勢力が強まります。

夏の暑さをもたらす太平洋高気圧と重なることで観測されうる猛烈な暑さに警戒が必要です。

すでに真夏の暑さが続いているところもありますが、今年度から熱中症に関する新たな情報が運用されることになりました。これまでは気象庁は全国の都道府県で、最高気温が概ね35℃以上になることが予測される場合に高温注意情報を発表していました。

令和3年度からは気象庁と環境省が共同で「熱中症警戒アラート」という情報で警戒を呼びかけます。

発表には従来のように気温だけに注目するのではない「暑さ指数」を用います。

「暑さ指数」は人の体と外気との熱の「やりとり」に着目し、湿度、 日射・照り返しなど周辺の環境、 気温の3つを取り入れた指標です。

気温と暑さ指数と運動指針をまとめると、このように。

気温の目安は35℃以上、暑さ指数31以上で運動は原則禁止。暑さ指数28〜31未満で激しい運動は控えることが求められます。

ことしの残暑は長引く可能性もあります。無理のない程度に体を動かし、汗をかきやすい体を作っていきましょう。

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