梅雨前線による大雨は、前線の南側100~200km付近で起こります。ですから、前線が日本海側に北上した際には、私たちは細心の注意を払って雨雲を監視しています。発達した積乱雲が線状に連なる「線状降水帯」ができた場合には、数時間で数百ミリの記録的な大雨が降ってしまいます。
このような大雨は現在の予測技術では難しく、突発的に発生します。危険な雨雲が発生したら、いち早く視聴者のみなさんに伝えて早めの避難行動を促すようにしています。
梅雨の期間、私たちはいつも以上に緊張する日々が続きます。皆さんも梅雨前線が日本海側に北上したら、大雨の情報が出ていなくても油断せず、最新の気象情報をインターネットなどで確認するようにしてください。