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彼岸

彼岸

こんにちは。青森放送局 気象予報士の阿見です。

街中のアスファルトもようやく雪のとけた所から顔をのぞかせ始めました。

ツツジの植え込みも雪の重みから解放され、景色も彩度を取り戻してくることでしょう。 

 

関東や西日本では桜も開花し始めておりますが、ことしは季節の移り変わりを、ゆっくり楽しめる春を期待したいものです。

さて「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、これから一層、気温差が大きい時期になりますね。

 

たとえば青森市の年間の傾向を見て見ますと、最低気温と最高気温の差が20度以上になることもあります。

 

おととし元日から去年1月にかけての期間、差が10℃以上だった日は117日。差が15℃以上は年間14日。

15度以上は、特に3月から5月にかけての春から初夏にかけての期間に集中していることが分かります。

青森市の傾向を紹介しましたが特に春、気温差が大きくなるのは全国共通です。

 

 

春になると、移動性の高気圧に覆われる日が多くなります。雲一つないほどに晴れると、明け方は地上の熱がどんどん逃げていき冷え込みが強くなります。

一方で、昼間は良く晴れますので、日の出とともに急激に気温が上昇します。気温差が大きくなる要因の一つです。

花見を楽しめるといいのですが、今年はいつもと同じようにはいかないかもしれません。花冷えにはお気をつけください。

 

 

さて、ことしの春は平年に比べて暖かくなる可能性が高い予想となっています。本州の広い範囲・四国・九州北部は高温に関する早期天候情報も発表されています。農作物の管理や積雪の多い地域は引き続き雪崩にご注意ください。(引用:気象庁ホームページ)

 

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